アメリカのトランプ政権が大量解雇した対外援助機関「USAID」=国際開発局の職員たちが職場に別れを告げました。

トランプ政権は外国で人道援助などを行うUSAIDについて、運営が不透明だと主張していて、アメリカ国内で働くおよそ1600人の解雇が発表されています。

記者
「解雇されたUSAIDの職員たちが職場を後にします」

27日には、急な職場閉鎖や解雇で、数週間もの間、荷物を持ち出せなかった職員たちが家族の写真などの私物を入れた大きなカバンを抱えて、職場を後にしていました。

解雇された職員
「(Q.トランプ大統領とマスク氏が行う政策をどう感じていますか)個人としての意見を言うと、アメリカ政府が行える最も効果のある取り組みを私たちはできなくなりました」
「これまで続けてきた人道支援や人命救助活動の継続を望んでいます」

USAIDは、東日本大震災でも支援活動を行いました。解雇された中には日本語が堪能な職員も…

解雇された職員
「ここでずっと働こうかと思っていたので、できなくなったのがすごくつらいです」

トランプ政権はUSAIDの「閉鎖」を明言していて、さらなる人員削減を進める方針です。