市長『緑豊かな住空間の中で利便性を高めながら安全性も確保していきたい』

 何とか今のまま桜を残せないのか。取材班が箕面市の上島一彦市長に話を聞きました。

 (箕面市 上島一彦市長)
 「直近の家の方が『桜は残しておいてください』とおっしゃった場合は残しますということは、既にもう明らかにしているんですよ。ただ、倒木しそうやとか、特に台風の時に倒れてしまうという危険性のある木はですね、やっぱり撤去しなくちゃいけない」

 「危険な状態の桜以外は住民の要望があれば残す」と断言した上島市長。
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 一方で2023年度末に北大阪急行の新駅が開業する予定であることから、道路の整備は安全上必要だと話します。

 (箕面市 上島一彦市長)
 「バスは今(1日に)170本走っている。それが北大阪急行線ができると、みんな歩いたり自転車に変わるでしょ。余計にやっぱり歩行空間っていうのは整備したいなと思っている。緑豊かな住空間の中でやっぱり利便性を高めていかなあかん、安全性も確保していかなあかんというのが我々のミッションなんでね」

 桜を守りたい住民と安全を優先したい箕面市。どちらも譲れないからこそお互いの声を聞き、慎重に話し合いを進めていくことが必要なのではないでしょうか。

 市によりますと、桜の状態を専門家が確認したところ「すぐに倒木するおそれのある危険木はない」ことが判明したということです。市は、桜の前に家がある住民の意向を確認して伐採を判断することにしています。

(2022年10月10日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『憤マン!』より)