桜島が大規模噴火する予兆が観測された場合、噴火前に、周辺自治体に避難することなどを求める避難計画案。県などで構成する火山防災協議会が計画案をまとめたことが分かりました。

桜島は111年前、死者・行方不明者が58人に及んだ「大正噴火」が発生しました。

現在、このときに匹敵するマグマの量が蓄積していると指摘されていて、大正噴火級の噴火が発生した場合、鹿児島市街地でも軽石や火山灰が最大で1メートル積もると想定されていて、鹿児島市や垂水市では、避難計画で自治体をまたぐ広域避難を盛り込んでいます。

こうした中、国は、火山ごとに統一的な避難計画の整備を求めていて、県や鹿児島市、垂水市などでつくる火山防災協議会は、桜島が大規模噴火する予兆が観測された場合、噴火前に、周辺自治体に避難することなどを求める統一的な避難計画案をまとめたことがわかりました。

案では、広域避難を可能とするため、周辺の自治体と協定を結ぶなどの対応を促すということです。

火山防災協議会は今後、この案をもとに、来月中に避難計画を正式にとりまとめる方針です。