全国でノロウイルスの患者が急増しています。
スーパーで販売された生食用のカキにより37人が食中毒を起こしたほか、高齢者施設や学生寮など、さまざまな報告がなされています。
感染力が強く、身近なものにも潜むノロウイルス。特徴と感染防止対策を日本医科大学の北村義浩教授に聞きます。
ノロウイルスによる食中毒 2月がピーク

年間の食中毒患者数のうちノロウイルスが原因のものは40.6%と、非常に多くを占めています。
さらに食中毒1件あたりの患者数は、他のウイルスなどの場合8.4人ほどですが、ノロウイルスの場合37.7人と大規模な食中毒が起こりやすいという特徴があります。
感染から発症まで:24時間~48時間
主な症状:吐き気、下痢、腹痛、軽度の発熱
持病のある人や乳幼児・高齢者などは脱水症状を起こしたり、症状が重くなるケースもあります。

ノロウイルスを病因物質とする食中毒患者数(2023年)のデータを見ると、11月頃から増え始めて2月にピークを迎え3月頃まで続いており、今の時期はまさにかかりやすいと言えます。














