“和牛のオリンピック”とも呼ばれる5年に1度の国内最大の和牛品評会「全国和牛能力共進会」は、きょう10日で5日の日程を終えました。52年ぶりの地元開催となった鹿児島は9つの審査区のうち6つでトップを獲得し、種牛の部で内閣総理大臣賞に輝くなど「日本一」といえる好成績を収めました。

大会5日目、最終日の10日は、9日までに9つの審査区で上位入賞が決まった和牛が披露され、種牛の部、肉牛の部でそれぞれ最も優れた牛に贈られる内閣総理大臣賞の審査が行われました。

前大会で鹿児島が1位に輝いた総合順位は今大会ではつけないため、9つの審査区のうち6つを制した鹿児島が実質的な「日本一」になるために何としてもほしい賞です。そして、審査の結果は…。

種牛の部の内閣総理大臣賞は、3頭1組で競う4区に出品された姶良和牛育種組合の「やすこ」「てるはな」「さき」に決まりました。鹿児島にとっては1992年以来、6大会ぶりの内閣総理大臣賞です。
4区の出品者の1人、元ホストという異色の経歴で注目を集めた藤山さんも喜びの表情を見せていました。

(種牛の部で内閣総理大臣賞4区 藤山粋さん)
「ここまで(例えれば最高峰・富士山の)日本一3776メートル登りきれた、本当にありがとうございました。あすあさってに実感が湧いてくると思う」

肉牛の部の内閣総理大臣賞は、宮崎の和牛が選ばれました。
そして、岸田総理も出席して閉会式が開かれ、5日間の日程を終えました。

(大会の名誉会長を務めた 塩田知事)
「今回は前回以上の成績で、文句なく『和牛日本一』という事を胸を張って皆さんに訴えていきたい。鹿児島の和牛が非常に優れている、おいしいものだというこの魅力をしっかりと県内外・国内外にも伝えるよう、早速PR活動をしていきたい」

次の大会は5年後の2027年に北海道で開かれます。