“就職率0%”や「恐竜学部」など…特色押し出す大学も
齋藤キャスター:
そうした中で、特色を前面に押し出す大学が増えてきています。

▼「iU 情報経営イノベーション専門職大学」
・2020年 東京・墨田区に開校
・“就職率0%”を目標に起業家を育成するなどの教育
・経営に必要な知識を学び、卒業までに全員が企業にチャレンジ
▼福井県立大学「恐竜学部」
・2025年4月に開設
・化石の発掘、地質調査など
・一般選抜の倍率 前期:7.3倍 後期:27.3倍
ホランキャスター:
定員割れする中、大学数が増え続ける現状をどうするかという課題もあると思いますが、学生に選んでもらうということを考えると、尖った学部がある大学がだんだん強くなっていくということもあるのでしょうか。
教育アドバイザー 清水さん:
普通は就職率が高い方が生徒を募集しやすいはずですが、“逆張り”で特色を持たせて、その代わり「起業したい人はたくさん来て」と特色を打ち出してるわけです。「恐竜学部」も同様かと思います。
小学校、中学校、高校でも学び方が「探究型」に変わりつつあり、自分の好きなもの・得意なものを見つけやすい環境にあるということも背景にあると思います。
「これを掘り下げたい」という思いを持って大学に入る人が増えているため、こういう(特色のある)大学のニーズが高まっているのではないかという印象です。
南波雅俊キャスター:
AIなどについて専門的に学べる大学で学んだ人たちが、東京や世界で活躍する人材になっているという話を聞きました。
大学時代から専門的に学ぶというのは世界を見据えるという点や人材育成という点で考えてもすごく大きいように思います。
元競泳日本代表 松田さん:
日本はどうしても大学を出て、新卒で採用されてから研修して戦力に育てていく文化ですが、大学は知識や能力を身につけて卒業後に即戦力で働けるようにするための準備期間だと思いますので、目的を持って大学に行ってほしいと感じます。
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<プロフィール>
清水章弘さん
教育アドバイザー 東大在学中に“勉強のやり方”を教える塾起業
学習法に関する著書多数 2児の父 36歳
松田丈志さん
元競泳日本代表 五輪4大会出場4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身 3児の父