高騰が続くコメ。国は備蓄米を放出し、高騰を抑えようとしています。そもそも備蓄米とは、災害や凶作に備えて政府が備蓄しているコメのことで、およそ100万トンあります。
今回放出されるのは、このうち21万トンで、来月中旬にまず15万トンを放出し、来月末から4月上旬には店頭に並び始める見通しです。残りの6万トンの放出については、今後の状況をみて判断するとしています。
一方で、専門家からは「以前のような価格帯には戻らない」との見方も出ています。
(城山ストアーアミュプラザ店)「こちらのスーパーでは今週に入りコメがさらに500円値上がり。5キロで約5000円と店での最高値を更新しました」
鹿児島市のスーパーです。コメ5キロあたりの価格は、去年の夏まではおよそ2000円でしたが、今週は2.5倍の5000円まで上昇しています。
止まらないコメの高騰。国の備蓄米の放出に消費者は?
(客)「麺類と交互に食べて(食費を)調整している。前のように(価格が)下がってほしい」
(客)「何倍も高くなっているから、そうなる前に放出を早めにしていただいていたら」「価格が安定すればと期待はしている」
(城山ストアーアミュプラザ店 中園隆店長)「我々にとっては価格が下がれば客に対しても喜んでもらえる。期待している」
県内一の米どころ、伊佐市の農家です。農協とのコメの取引価格は、これまでは30キロで6700円でしたが、去年10月以降は1万3500円と、2倍に上昇しました。
しかし、農家からみれば、燃料などの生産コストも2倍近く上昇。備蓄米放出で以前のようにコメが安くなれば、経営が成り立たないといいます。
(前田農園 前田英経さん)「いろいろ上がっている中で、コメだけ昔みたいな値段だったらやっていけない。このままで推移してくれればいい」
その一方で、今のような高値が続けば、消費者のコメ離れが進む不安も…。
(前田農園 前田英経さん)「売り場にパンが全然無くて、なぜかと思ったらコメが高いからかと。おいしいお米をたくさん作ろうとしているので、ある程度価格が高くても我慢してくれると助かる」
備蓄米の放出で、コメの価格はどうなるのか?農産物の市場・流通を研究する鹿児島大学農学部・豊智行教授は「多少は下がっても、以前のような水準に戻る可能性は低い」とみています。
(鹿児島大学農学部 豊智行教授)「今の価格は高すぎるので、少し下がったほうが良いが、生産者の費用や流通費用も上昇しているので、これらをカバーする価格の水準に設定される。以前のような値段設定は難しいかもしれない。消費者や生産者、流通業者、それぞれにとって公平な価格であるべき」
豊教授によりますと、県内でコメの値下がりを実感できるのは、4月以降になるということです。














