従業員のものとみられるノートに書かれた“マニュアル”

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 そして、相手の反応に合わせてどう対応すべきかも、マニュアルに書かれています。例えば…

 ▼「お世話になっている塗装屋さんがいるので…」
 →「塗装屋さんは塗る専門で、棟板金に関しては素人ですよ」
 ▼「お世話になっている大工さんがいるので…」
 →「大工さんは家の骨組みを作るのが専門ですよ」
 ▼「お世話になっているリフォーム業者さんがいるので…」
 →「結局来るのは、下請けの僕らですよ」

 さらに、そこから…

 ▼「ちょっと見てくれる?」
 →「たまたま見つけたから言いに来ただけなので…今忙しいので僕らの時間に合わせてもらえますか?」
 ▼相手側が何も言わない
 →「気づいただけなので….。あなたに任せますよ」
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 ここでのポイントは“深追いしてこない”こと。警戒している相手の心理を読み、一度引いてくるそうです。

 そして、値段を聞かれた場合は「最低でも20~30万円。何もなければ費用はいただきません」と、現実的に払える金額を言ってくるそうです。実際には、棟板金1枚の取り替え費用は約4~5万円とのこと(木造住宅塗装リフォーム協会理事による)。そして、去り際には「職人なので名刺ないんです」と、証拠になるようなものは残していかないということです。