東日本大震災・原発事故からまもなく14年。福島県富岡町には、食堂兼民泊を営む夫妻がいます。「人生最後の時まで富岡町で生きていきたい」。首都圏出身の夫妻が、なぜ移住を決めたのか。笑顔溢れる2人を追いました。

お客さんと笑顔で話す、吹野美登(よしのり)さん(51)と、妻の幸江(ゆきえ)さん(54)。去年5月、富岡町に食堂兼民泊「フキノトウ」をオープンしました。

美登さん「妻の旧姓が宇田川なんです。吹野と宇田川、なので吹野と宇。フキノトウ」

フキノトウには、地元のお客さんをはじめ、原発事故で避難した人が帰省した際にも、足を運んでくれるといいます。フキノトウのメニューは、妻の幸江さんが栄養バランスなども考えながら決めています。

幸江さん「食材も地元の野菜を使ったり魚を使ったりして、そうするとより喜んでもらえるのかなと思います」

おすすめは、家庭料理の定番カレーライスに、幸江さんが献立を考える日替わりランチ。この日のメニューは、タラの柚子みそ焼きや春巻きなど9品。

平岡沙理アナウンサー「きょうは天気がとても良くて、青い海が輝いています。そんな最高のロケーションで日替わり定食いただきます!タラが本当にふわふわで、柚子の酸味と味噌のコク、その3つの相性が最高にいい」