プロ野球・横浜DeNAベイスターズの奄美キャンプは23日で最終日を迎えました。奄美でのキャンプは今年が最後で、国内のプロ野球で鹿児島でキャンプをするチームはこれでゼロとなりました。

3連休初日の23日、奄美市の球場では、ベイスターズの選手たちが実戦形式の打撃練習に励んでいました。冷たい風が吹く中、島外からファンが駆けつけ、中には、東京から来たという人も…。

(東京から)「地元の人たちもすごくいい人が多くて、関わりも持てたので楽しい旅行になった」

ベイスターズの奄美キャンプは、2010年の秋に始まりました。一時、ブランクはあったものの、おととしから2軍を中心としたBチームの春季キャンプの拠点となっています。

ただ、球団は来年以降、奄美でのキャンプについて、3年前まで使っていた沖縄の球場の建て替えが完了したことを理由に行わないとしていて、これで県内でのプロ野球のキャンプは無くなることになります。

大島高校野球部OBで、奄美市野球連盟の前里佐喜二郎会長です。プロの姿を間近で見られるキャンプは、奄美の球児たちの刺激になっていたといいます。

(奄美市野球連盟 前里佐喜二郎会長)「子どもたちも励みになるし参考になる。大島高校が選抜高校野球に2度も出場した。このキャンプとまったく関係ない訳ではないと思う。ちょっと寂しい、残念な思い」

キャンプ最終日。練習を終えた選手たちは球場のマウンドに集まりました。

(横浜DeNAベイスターズ 入江大生投手)「この奄美キャンプメンバー1人1人が、1人でも多く一軍の舞台で活躍できるように頑張りたいと思うので、引き続き応援よろしくお願いします」

(沖永良部から)「残念です。こういう機会があり嬉しかったので」

(奄美市から)「来年から来ないということで寂しい」

地元やファンで支えてきた奄美のプロ野球キャンプ。今年、ひとつの区切りを迎えました。