報徳学園vs常翔学園 一進一退の攻防を制したのは常翔学園

(画像:常翔学園 岡本慶次選手)

 準決勝と並行してユニバー記念補助競技場で行われた選抜大会の出場権をかけた代表決定戦は、強風の中、2試合ともに最後まで目が離せない大熱戦になりました。

 第1試合、報徳学園と常翔学園の対戦は、追いつ追われつの大激戦。序盤、風上の報徳学園が先制しますが、常翔学園が前半のうちに逆転。19対14とリードしてこのまま押し切るかと思われました。しかし、ここから報徳学園が驚異の粘りを見せます。後半は風上に立った常翔学園に何度もリードをひろげられながらも、そのたびに決定力のあるバックス陣が奮起。しぶとく食い下がって、27分にはCTB近藤尊選手のトライでついに29対28と1点差まで詰め寄ります。残り時間が少なくなる中、逆転を狙ってその後も攻め続ける報徳学園と懸命のディフェンスをみせる常翔学園。息詰まる攻防が続きましたが、最後は常翔学園の勝利への執念が勝りました。

 「最後は(報徳学園の粘りがすごくて)苦しかったが、全員で意思統一できた。自分たちの限界をつくらずに気持ちで押し切れた」と岡本慶次主将が語った常翔学園。難敵を振り切って選抜大会の出場権獲得です。