御所実vs大阪桐蔭 御所実が一時は同点まで追いつくも…大阪桐蔭が振り切り決勝進出

(画像:大阪桐蔭 手崎颯志選手)

 続く第2試合は、準々決勝で京都工学院を後半に振り切った御所実と大会3連覇を狙う大阪桐蔭の対戦。

 前半は、大阪桐蔭がペースを握ります。開始直後の御所実の攻撃を持ち味であるしっかりとしたコンタクトで防ぐと、18分にはFW陣がモールを押し込んだ後、左に展開してWTBモレノ経廉ザンダー選手がトライ。26分にも大阪桐蔭らしい力強い縦突破の連続から再びモレノ選手がトライを奪って12対0とリードします。

 一方、前半は大阪桐蔭の圧力の前になかなかチャンスを作り出せなかった御所実。ハーフタイムに竹田寛行監督が飛ばした熱い檄とともに立ち直ります。持ち味のディフェンスでプレッシャーをかけていくスタイルで大阪桐蔭を自陣深くまで押し込むと、5分と11分に得意のモール攻撃からトライを奪って12対12の同点に追いつきます。

 それでも、大阪桐蔭は落ち着いていました。キャプテンの手崎颯志選手が「ミスや失点は起こること。ここから落ち着いて、3点でも5点でもいいから勝ち越そうとみんなに話をした」というようにプレッシャーをかけてくる御所実に対して冷静にキックを使ってエリアを獲得すると、21分にFB吉川大惺選手が確実にPGを決めて3点のリードを奪います。さらに試合終了間際にも絶妙のタッチキックからつかんだチャンスを冷静にPGに結びつけて粘る御所実を振り切りました。大阪桐蔭、大会3連覇まであと一つです。