京都工学院vs天理 堅い守備で勝利を手繰り寄せた京都工学院が選抜大会出場権を獲得
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(画像:京都工学院 杉山祐太朗選手)
続く第2試合、京都工学院と天理の伝統校同士の対決も、強風の難しいコンディションの中、前後半でゲームの流れが大きく入れ替わる展開となります。前半は、風上の京都工学院のペース。キックを使ってエリアを獲得すると、京都工学院らしいスピーディーな展開から9分にWTB林祐龍選手が先制のトライ。その後も着実に得点を加えて、前半だけで19対5と大きくリードを奪います。
しかし後半に入ると一転して天理ペース。積極的にキックを使って仕掛けると、京都工学院を自陣深くまで押しこんで攻め続けます。そして16分、ライバル御所実に対抗するために鍛え上げてきたモールからの攻撃でHO稲塚潤選手がトライ。ゴールも決めて19対12と1チャンスで同点可能な7点差に迫ります。
その後も、京都工学院を自陣にくぎ付けにして攻めこむ天理。23分過ぎには、トライラインまであとわずかまでに迫って何度も何度も突破を試みます。しかし、キャプテンの杉山祐太朗選手を中心とした京都工学院の堅い守りは、最後まで崩れませんでした。自陣のトライラインを背に、5分以上続いた苦しい時間を守り抜きました。
杉山主将は「目標の近畿大会優勝は達成できなかったが、次のフォーカスである天理に勝って選抜大会にいくというチャレンジに結果がついてきてよかった。後半は苦しい時間帯が続いたが、伏見工の時代から受け継いできた、試合に出られない仲間の分も体を張り続けるというディフェンスがきょうの試合は発揮できた」とコメント。京都工学院は後半、ほとんどの時間を自陣で戦いながら粘り強いディフェンスで勝利を手繰り寄せました。チームの成長にとって貴重な機会となる選抜大会への出場権獲得です。
【高校ラグビー近畿大会(2月22日)結果】
▼準決勝
京都成章 32-10 関西学院
大阪桐蔭 18-12 御所実
▼選抜大会代表決定戦
常翔学園 29-28 報徳学園
京都工学院 19-12 天理
(常翔学園と京都工学院は選抜大会への出場権を獲得)
2月24日に行われる決勝戦は、近畿大会3連覇を狙う大阪桐蔭と1月のサニックスワールドラグビーユース交流大会予選会に続く優勝を狙う京都成章の対決となりました。
▼決勝(2月24日)
大阪桐蔭 対 京都成章 午後0時30分キックオフ 神戸総合運動公園 ユニバー記念競技場














