コメの価格高騰は止まる気配が見えません。

コメの出荷団体と卸売業者が売り買いする際の価格を示す「相対取引価格」で、2024年秋に収穫された青森県産米「まっしぐら」の1月の平均価格が、これまでの最高値を上回りました。

農林水産省によりますと、2024年秋に収穫した県産米「まっしぐら」の1月の相対取引価格は、玄米60kgあたり2万6716円で前の年と比べて、1万1000円ほど率にして74%価格が上昇しました。

2024年産のまっしぐらの相対取引価格は、新米が出回り始めた時期から、2万5000円台~2万6000円台を推移していましたが、1月の価格は、これまでで最も高かった2024年10月の2万6352円を350円ほど上回り過去最高値(2万6716円)となりました。

また、2024年産の全銘柄の平均価格は、玄米60kgあたりで2万4055円となり、業者間の取引価格としては、比較が可能な1990年以降で過去最高値となりました。

農水省は2月、最大21万トンの備蓄米の放出を表明していて、これによってコメの価格にどのような影響が出るのかが注目されます。