この状態は続くのかな」

老舗洋食店からも悲鳴があがる卵の価格高騰。

その要因となったのが鳥インフルエンザです。今シーズン、特に年明け以降に急増。

農林水産省によりますと、全国では1月だけで同月としては過去最多648万羽が殺処分されました。

一方、富山県内の養鶏場でも緊張状態が続いています。

新潟県内での発生を受けて去年11月に県内全ての養鶏場で緊急消毒を実施。

県によりますと県内では77万2000羽のニワトリが飼育されていますが、これまでのところ今シーズンも県内で鳥インフルエンザは確認されていません。

6万羽以上のニワトリを飼育している高岡市の養鶏業者、仁光園は――

仁光園 島哲哉 社長
「1月までの異常な発生(34件)がぴたっと止まったので、逆に怖いと感じる」

仁光園では鶏舎の中は関係者以外立ち入り禁止に。鶏舎を出入りする際の長靴の履き替えや石灰による消毒などの対策を行っていますが――

仁光園 島哲哉 社長
「(ウイルスは)目に見えないものなので、これという(発生)原因は今まではっきりできていない。少しでもそういった原因というか、そういったものを調べて、少しでも発生を抑えたい」

今回の卵の価格の高騰について、島社長は鳥インフルエンザの発生だけではないといいます。

仁光園 島哲哉 社長
「毎月のエサ代はだいたい1400~1500万円くらい。5年前と比べると1.5~2倍くらいの値段にはなっている。卵はありがたいことに必要とされているが、なかなか先行きが見えない状態。やっぱりこの状態は続くのかな」