大分県別府市の清島アパートで共同生活をする芸術家の卵たちがアートフェスティバルを開催しています。湯のまちで制作活動に取り組む思いを取材しました。

別府市末広町に戦後まもなく建てられた清島アパート。NPO法人「BEPPU PROJECT」がアーティストの居住や制作活動の支援として運営しています。アパートには現在、7人のアーティストが入居しています。

秋田県出身の高梨麻梨香さんは、おととしの4月に入居しました。訪れた土地で「音」を収集し、音響を主な表現方法として活動しています。

高梨麻梨香さん:
「サウンドアートやサウンドインスタレーションは見られる機会が少ないと思うので、楽しんでもらえたらうれしいです」

宮崎県出身の東智恵さんは4年前に入居し、油彩やアクリルを使用した絵画の制作に取り組んでいます。世代やジャンルの違うアーティストに刺激を受けながら作品作りに没頭しています。

東智恵さん:
「居心地がいいんだと思います。アーティストにやさしい街だし、交流が自然とやってくる感じです」

清島アパートは2009年に開催された別府現代芸術フェスティバルをきっかけに、アーティストが共同生活を送りながら活動しています。これまで250人が入居し、地域との人たちとも交流を重ねてきました。