“プーチン大統領研究”の第一人者で筑波大学名誉教授の中村逸郎氏は「プーチンが核兵器を使用するのは既定路線」と話します。欧米のメディアも警戒度を上げていて、500mの津波を引き起こすとされる核魚雷の使用や、国境周辺(黒海)で核実験が計画されているといった報道も出始めています。一方でロシア国内では不穏な動きが。150万着の軍服が消えたり、司令官が次々解任されたりと、軍規の乱れもみられるということです。そして中村逸郎氏は今後の動きとして「プーチン大統領が次女や農相を後継者に指名」や「チェチェン共和国・カディロフ首長にその座を奪われる」といった独自の予測を話してくれました。

『核魚雷』搭載可能な「ロシアの原子力潜水艦」500mの津波起こす

ーーロシアの核使用について欧米メディアでは、核魚雷搭載可能なロシアの原子力潜水艦が北極海に移動、ロシアがウクライナ国境周辺で核実験を計画している、こういった報道が実際にあるわけでしょうか?
「そうですね。実は怖いのは、核魚雷を搭載した潜水艦が動いてて、実はこれ『ポセイドン』という魚雷なんですが、もしこれを発射した場合どうなるかというと、最大500mの『津波』を起こすんですね。津波だから非常に怖いことが起こります。しかもロシアがウクライナ国境周辺、考えられるのは黒海でやるんじゃないかと。核実験と出ていますけども、果たして実験なのか実践なのか、そこは非常にわからないといういうことで非常に緊張が高まってるのは事実です。そして、原子力潜水艦が何機もあって、私達が怖いのは、この潜水艦は迎撃できないんですよ。ですから防ぎようがない。アメリカが非常に怖がっているのは、今ロシアとウクライナとで戦っていますけど、北極海から大西洋に抜けていって、大西洋で発射した時に、アメリカへ最大500mの津波が行くことも警戒されてんですよ。そうすると、アメリカが水没してしまうんじゃないかと、最悪のシナリオを欧米のメディア、特にイタリアで積極的に危険性を流しているんですね」