山火事の原因 半数以上が「たき火」

広島県によると、過去5年間の県内の山火事件数は、2月~5月の期間に増えています。出火原因はたき火が55%、火入れ(枯れ草などの野焼き)が10%と大半を占めます。
広島県は全国でもトップクラスに山火事の多い地域です。過去35年間のうち29年間で、全国でワースト5位に入っています。
理由としては、
▽島しょ部で山が多い
▽海からの風であおられやすい
ことなどが挙げられます。

冬と春は火事の発生しやすい気象条件でもあります。冬は西高東低の気圧配置となり、日本海の湿った空気を含んだ北風が中国山地に吹き付けて雪を降らせます。
そのため、県の南部では乾いた空気が流れ込み、冬は乾燥しやすくなります。ことしに入って、南部では49日中、42日間乾燥注意報が発表されています。
冬場は降水量が少ないことも理由のひとつです。春は周期的に天気が変化し、冬よりは雨は降りますが、風が強まります。これまでの気象庁の観測で、日最小湿度のトップ10のほとんどは、1~5月に現れています。