農林水産省は18日、今月の卵の価格を発表しました。鳥インフルエンザなどによって高値が続く中、愛媛県内でも影響が長引いているようです。

松山市内のスーパー「食彩館エルベ24」。

卵の陳列棚を覗いてみると、Lサイズの10個入りが288円、Mサイズが268円で販売されていました。

値段を見て買うのをためらう人も…。

買い物客
「高いから買わない。前よりは使わないですね」
「また高くなっていると思いますね」

農林水産省は18日、今月の卵の価格を発表し、10個入りで276円と、平年と比べておよそ2割高くなっています。

この店では週に2日、卵の特売日を設け、最大100円ほど割安で販売するなど努力を続けています。

食彩館エルベ24 小濱晃店長
「栄養面を考えると卵はお客さまに必要なものかなと思っているので、お店としても頑張っています」

影響を受けている店はほかにも…。

坂田創一アナウンサー
「卵の価格高止まりは、ケーキ屋も悲鳴を上げています」

サクサクの生地にカスタードクリームを乗せ、イチゴのコンポートとラズベリーなどをあしらったタルトや、西予市産の和栗を使ったモンブランなどが人気を集める、松山市内の洋菓子店「魔法洋菓子店ソルシエ」。

およそ100種類のケーキなどを手掛けていて、1日におよそ400個の卵を使っているといいます。

木戸大輔チーフパティシエ
「きつい状況。毎日たくさん使う材料なので、なるべく価格が上がってほしくない」

店では、作業の効率化でコスト削減を図るなど工夫を凝らしながら営業を続けていますが、卵以外の材料も価格が高騰していて、今年に入ってから全てのケーキでおよそ1割の値上げに踏みきりました。

木戸大輔チーフパティシエ
「卵以外のカカオだったりとか乳製品の値段も上がってるので、お客様には申し訳ないが、上げざるを得ない状況」

高値が続く中で注目を集めるのが、殻が取り除かれた状態の「液卵」です。

長期保存が可能な上、価格が安定しているため、需要が高まっているといいます。

先の見通せない卵の価格。

再び“物価の優等生”と呼ばれる日はいつになるのでしょうか。