岩手県釜石市の中学生が津波などの災害から命を守るため、自主防災組織の結成に向け17日、市に設置届を提出しました。
災害発生時には地元の町内会と協力して活動します。

釜石市の小野共市長に自主防災組織の設置届を提出したのは、釜石東中学校の生徒会長・千葉心菜さんら5人です。
(釜石東中学校生徒会長 千葉心菜さん)
「『助けられる人から助ける人』の意識を高めるための活動をしていきたいと考え自主防災組織に登録することを全校生徒で決めました」
長年にわたり、防災教育に取り組んできた釜石東中学校は、東日本大震災の発生時、生徒たちは教わった通りに隣接する鵜住居小学校の児童とともに高台へ避難しました。

震災後は下校時の避難訓練をはじめ、避難所開設や炊き出し訓練などの防災教育を続けてきました。

(釜石東中学校生徒会長 千葉心菜さん)
「災害でパニックになっている人とかにも、自分たちが落ち着かせてあげたり率先して引っ張ることで安心できる避難所の空間を作っていきたいなと思います」
今後は災害発生時の初動対応として、学校での避難所開設や避難者の受け入れなどを想定し、地元の町内会などと協力しながら活動していく予定です。