「婿にやると思っている」悲しい顔は見せない…新たな飼い主のもとへ

 そして、盲導犬のヴィヴィッドが引退する日がやってきました。ヴィヴィッドの前では、最後まで悲しい顔は見せないと決めています。

 (浅井純子さん)「悲しみと思うとつらいので。お婿にやると思うと、喜びじゃないですか。婿にやると思っている。(そう考えると)私自身の心が優しくなれるので、寂しくなくなる」

 新しい飼い主は、引退した盲導犬の引き取りを希望していた男性です。愛媛県の大三島で妻と娘の3人でヴィヴィッドを迎え入れます。

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 (ヴィヴィッドの新たな飼い主 曽我幸祐さん)「かわいらしいですね。僕は昔、迷い犬のゴールデンを飼ったことがあります。その犬の表情が忘れられなくて、もう一度飼いたいと思っていたんです」
 (浅井純子さん)「大切に育てていただければ。よろしくお願いします、わがまま息子ですけど。お婿さんに行くねんな?お嫁さんどこにいるかな」

 ヴィヴィッドが新しい環境に馴染めるように、浅井さんは、1年間は会いに行かないと決めています。

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 (浅井純子さん)「ソワソワしてたな、最後。ちょっと分かってるかなと思った。触る感じも、いつものように触ってないから、バレてるかもしれん。幸せな子だと私は思います、たくさんの人に見守られて」

 浅井さんの生活に明かりを灯した盲導犬・ヴィヴィッド。離れ離れになっても、その光が消えることはありません。