岸田政権の今後…いざいというときは『解散総選挙チラつかせ作戦』?

 ―――次に日本についてです。国内では臨時国会が始まりました。旧統一教会問題、物価高など本当に問題がたくさんありますが、岸田文雄総理はこれからどんな政権運営をするのでしょうか?
 「岸田さんは、とにかく『聞く力』があるんだっておっしゃっていますけど、聞いてるだけじゃないのっていうね。何かあると『検討します』と。そこで岸田さん、最後は『解散総選挙チラつかせ作戦』じゃないかと。つまり、野党がいろいろ追及してくるが、今、野党ってなかなか一緒になっていろんなことをやろうとはできておらず、バラバラでしょ。だから、そんなに言うんだったら今『解散総選挙をしますよ』と言うと、もちろん自民党も減るかもしれないけど、野党も全然勝つ見込みが現時点ではないわけですね。こうやって“脅す”ことによって何とか政権を維持しようという。いつでも解散できるんだぞっていう。自民党の中でも岸田派の勢力ってあんまり大きくないわけですよね。で、やっぱり総理大臣が選挙をやると、自分の派の議員って増えるんですよ。だから言ってみれば、自民党が減るかもしれないけど、自分の派は増えるかもしれない。肉を切らせて骨を切るみたいな、いざというときにはこんな作戦もありうるんだと」
 ―――そして旧統一教会問題。このあたりも追求が厳しくなっていきそうですよね?
 「当然のことになるんですけど、例えば山際経済再生担当大臣、あるいは細田衆議院議長に対する野党の追及というのは非常に激しいですよね。山際さんを辞めさせろって話もありますけど、でももし山際さんを辞めさせちゃうと、ドミノ式にまた他の大臣が旧統一教会との関係が出てきたら、その大臣を辞めさせるのかってことになるので、現時点では必死になって守るというしかないだろうというわけですよね」

 ―――もう1つのポイントとしましては、来年5月19日(金)~5月21日(日)に行われるG7広島サミットですね?
 「そうなんですよ。岸田さんってそもそも広島選出の方でしょ。やっぱり自分の地元で、とにかく地元で自分の総理大臣の間にサミットを開きたいと。それで“世界の岸田”ということをアピールして、その後一挙に解散総選挙という筋書きが1つは考えられているんですけど、追い込まれたら逆に先に解散総選挙をしてサミットに行くという、とにかくチラつかせという形で何とか政権を延ばそうとしているというところを見ていただければと思います」