◆エスカレートするいじめ、追い詰められる息子

息子は、大阪府門真市の市立中学校に入学し、大好きなバスケットボール部に入部した。でも、人懐っこくて明るかった我が子の表情は、少しずつ暗くなっていった。中学1年から始まった、いじめのせいだった。

学年のほぼ全員が登録しているグループLINE。やりとりを見て、息子に問うた。「何これ?なんでこんなに攻撃されてんの?」。息子は、「もう解決した」と繰り返すばかりだった。学校にも相談したが、進級とともにいじめはエスカレートしていった。

これは自殺する約1か月前のやりとりだ。
息子「薬飲まへんかったら寝られへん」「クラスメイトから塩対応されている」
母親「これだけは言うとく。学校行かんくなった事を恥ずかしく思わんでいいんやから」

生徒の母親

それでも、息子は中学3年生の私立高校への合格が決まった3日後に、自ら旅立ってしまった。2022年2月17日、3年前のきょうのことだ。

(母親)「高校に受かって喜んでいたんですよ。でも、せっかく受かったのに『あんまりうれしそうじゃなくない?』って言ったら、『友達できるんかな…』みたいな感じでポツンって言っていた」「『高校生になったら絶対友達たくさんできるから』って言ったんですが、ちょっと不安そうにしていた」

そして息子の死後、母親は目を覆いたくなるような罵詈雑言を、スマホの中に発見することになった。