冷蔵庫に貼られた1枚の手紙。『2分の1成人式』で、息子が母親に宛てたものだ。「ぼくを産んでくれありがと。ぼくはこれから自分の命も大せつにします」――。しかし5年後、息子は自ら命を絶ってしまった。

我が子がいじめに遭っているらしいことは、わかっていた。学校にも相談していた。息子には、無理に学校に行かなくてもいいと伝えてあった。それなのに…。
息子の死後、母親は絶望と怒りのはざまで、息子に何が起きていたのかを1つずつ解き明かしていった。そこで見えてきたのは、直視するにはあまりにも辛い「SNSいじめ」の現実と、第三者委員会が下した“超異例”ともいえる判断だった。














