半年間の伴走支援で夢を実現

大西さんは、開局までの半年間、県よろず支援拠点に通い詰めました。

長崎県よろず支援拠点 古澤高志コーディネーター:
「何もまだ手をつけられていないんです。どうしたらいいですかっていう結構切羽詰まった状態でご相談にお見えになって、小さな備品1つから、将来を見据えたブランディングまで一緒に色々お話をさせていただいた」

新戸町簡易郵便局 大西優香局長:
「本当に大変で、特に内装工事とか色んな手続きをすることが初めてすぎて。言葉に出して誰かに相談することで多分初めて自分で気付くことがあると思いますし、専門の方、皆さんいい方がご相談に乗ってくださるので、行くと次のことが見えてくる気がします」

今後は、郵便局の隣のスペースでワークショップをしたり、地元の特産品を販売したりと人が集う場所を作る予定です。

新戸町簡易郵便局 大西優香局長:
「地域の方が皆さん楽しくやっていけるような街づくり、少しでもお役に立てたらいいですし、自分も楽しめたらいいなと。違うことをやりたいと思っても、なかなか1人だと考えが煮詰まってきたり、考えが先延ばしになったりすると思うので、1つの次の扉を開けるきっかけとして、まずは1回(県よろず支援拠点に)行ってみはったらどうかなと思います」

地域活性化の「核」に 伴走支援の未来

【住】地域の輪が広がりそうな取り組みですね。
【平】郵便局の隣のスペースは「ポストのとなり」と名付けられて、先月末、特産品を販売するイベントが開催されたそうです。

訪れた方々からは「わざわざお店に買いに行くことはできないけれど、ここで買えて嬉しい」、「ぜひまた色んなイベントを開催してください!楽しみにしています」といった感想が聞かれたそうです。

今後も、お客様の要望に応じて、期間限定のお店を開いたり、地元で活躍する人を招いたワークショップなどを展開していく予定だということです。

【住】今後も、県よろず支援拠点が『伴走』支援を続けていくのでしょうか?
【平】古澤コーディネーターは、『新戸町簡易郵便局が「地域の核」となるように、県よろず支援拠点に相談に訪れる事業者の方々を結びつけるような支援をしていきたい。」と話しておられました。

県よろず支援拠点に相談すると、自社の強み・理想だけでなく、「市場のニーズ」や「競合分析」など客観的な視点で、そのビジネスが成功する可能性までを助言してくれるところがいいところだと感じました。

また、1事業者の支援だけでなく、他の事業者との連携によって、相乗効果を生み出そうとしている点が、’地域経済の活性化’に繋がる可能性があると感じました。対面だけではなく、オンライン相談もできますし、県内各地への出張相談会もあります。詳しくは各都道府県の「よろず支援拠点」までお尋ねください。