一人一人に寄り添う支援で97.2%が満足

この日は、長崎市で事業を営む女性が、新たなイベント展開で来店客数を増やそうと、相談に訪れていました。

相談者 間宮昌代さん:
「(よろず支援拠点は)本当にありがたいです。普通だったらお金を払って学びに行かないといけないし本当にすごく助かっています」

長崎県よろず支援拠点中小企業診断士 宮本咲子コーディネーター:
「全てマニュアル化している訳ではなくて、1人1人に対応した相談(のアドバイス)が出来たらいいなと思っていますので、色んな業種の方に来ていただきたいなと」

離島を含む県内20か所で毎月出張相談会を開催し、自治体などと連携した支援も行っています。

長崎県よろず支援拠点 團野龍一チーフコーディネーター:
「いろんな成功と失敗を繰り返しながら段々段々提案することも確度が高くなってくる、そういうメリットがあります。継続的にずっと使ってもらえるところが『よろず支援拠点』のいい所かなと。気軽に頼んで(相談して)もらえる、寄り添っていける形になったらいいと思っています」

【住】事業者と「伴走」しながら、課題解決まで寄り添って支援をしてもらえるならば、事業者の皆さんにとっては心強い存在なんでしょうね。
【平】相談に訪れた人へのアンケートでは、97.2%の人が満足したと回答しています。

神戸から長崎へ~新戸町簡易郵便局開設への道

よろず支援拠点の相談が形になった最近の事例のひとつに去年、長崎市新戸町にオープンした簡易郵便局があります。局長をつとめるのは、県外から長崎に移住してきた女性です。

去年6月にオープンした新戸町簡易郵便局。地元の人に親しみを持ってもらおうと童謡に出てくる2匹のヤギがシャッターに描かれています。以前この地域にあった郵便局は7年前に営業を終了したため、住民にとっては待ち望んだオープンでした。地元住民は歓迎しています。

地元住民:
「いいですね。やっぱり歩いて行けるところにあるというのが郵便局のありがたいところだと思います。とても助かってますので」

簡易郵便局を開局したのは、神戸出身の大西優香さんです。15年前、旅行で訪れた長崎の食や文化などに魅了され、金融関係の仕事を退職し、これまでの経験を活かし起業しようと長崎に移住しました。

新戸町簡易郵便局 大西優香局長:
「知らない土地で1から起業しても全然皆さんの信頼も得られないでしょうし、その時に簡易郵便局という制度に対して興味を持って」