◆旭川中2女子いじめ凍死~市の再調査委員会「いじめが主な原因」と結論
 2021年、北海道旭川市の公園で、中学2年生の女子生徒が凍死した問題で、2024年9月1日午後、再調査委員会が「いじめが主な原因」とする正式な報告書を市長に提出しました。

 この問題をめぐっては、当初、教育委員会や学校側がいじめを認めず、その後、市教委の第三者委員会が下記の6項目をいじめとして認定したものの、凍死といじめの因果関係については不明と結論。

 再調査委員会のメンバーと今津市長、提出は見送り

 教育評論家の尾木直樹氏らで構成された再調査委員会が24年6月、凍死は自殺だったとした上で「いじめが存在しなければ、自殺は起こらなかった」とする、凍死といじめの因果関係を認めた報告書を完成させていました。

ネットに流出した“黒塗りない”以前の第三者委の報告書

 しかし、以前の報告書とみられる文書が“黒塗りのない”状態で、市議会議員の住宅のポストに投げ込まれたり、インターネットに流出したりしたため、再調査委員会は報告書の正式な提出を見合わせていました。

 尾木委員長が今津市長に正式報告書を提出(24年9月)

 その後、再調査委員会は、市の情報漏えい対策が整ったなどとして、24年9月1日夕方、今津寛介市長に正式な報告書を提出しました。

 提出後、会見した尾木委員長

 尾木委員長は「(報告書が)旭川市はもとより、全国の子どもたちが希望の未来を描けるよう、いじめ対策の道標となることを願っている」と話しました。

 これに対し、今津市長は「本日いただいた報告書の中身を精査検証し、必要な措置、再発防止を含めて、しっかりと対策を検討していきたい」と応えました。

今後、報告書の公表版を作成へ