「麻酔科医不足」そして、日本人の出産イメージも…

無痛分娩は、出産当日、陣痛促進剤を使い少しずつ陣痛が強くなってきたタイミングで、麻酔を開始。硬膜外腔に入れた管から少しずつ麻酔薬を入れると徐々に鎮痛効果が表れます。

局所麻酔のため意識ははっきりしたまま、お産に臨むことができるのです。

富山県内19ある産科施設のうち無痛分娩を実施しているのは6つの施設です。
「無痛分娩」には麻酔科医が必要ですが、麻酔科医が不足していて、妊婦が「無痛分娩」を選択したくても、病院によってはできないというところもあるといいます。

吉本レディースクリニックでは15年前から無痛分娩をはじめ、去年は2割の妊婦が選択したといいます。このクリニックでは麻酔科医がいないため、産科医の吉本裕子医師が麻酔を行っています。個人病院では産科医が麻酔科医を兼任するケースが多いといいます。

また、日本人の出産のイメージも普及に歯止めをかけているといいます。

吉本レディースクリニック 吉本裕子院長
「日本はお産は痛くて当たり前とか、痛みを我慢してこそお母さんになれるとか、神話というか、そういうのがすごく続いていたのかな」

一方、費用以外のデメリットもあります。