青森の夏を熱く焦がす「青森ねぶた」。その制作をした時にあまった和紙が、卒業証書として再生しました。青森の伝統文化が卒業生の新たな門出を祝います。
白川舞アナウンサー
「この卒業証書。実はねぶたの和紙で作られているんです」
この卒業証書には、青森の伝統文化が凝縮されています。
制作に一役買ったのは、ねぶた師たちです。14日は青森市立西中学校を訪れ卒業証書となる特製の和紙を贈呈しました。
今回、卒業証書に使われるのは、2024年の夏に大型ねぶたを制作したさいにでた和紙のあまりです。
こうしたあまった和紙は、これまでは廃棄されていたのが現状です。
これを卒業証書として再生し、市内の小中学校3校で活用することになりました。
この取り組みには、大型ねぶたを手がけるねぶた師16人全員が参加しました。
生徒は
「たくさんの人々の協力のおかげで、ねぶたの和紙が卒業証書に使われることは光栄です。SDGsの貢献につながるのは、いい取り組み」
ねぶた師 竹浪比呂央さん
「卒業証書は、子どもたちにずっと残るもの。郷土愛、青森を心に置いて羽ばたいてほしい」
ねぶたの和紙を再生した卒業証書は、3月13日に学び舎を巣立つ児童・生徒に渡され、青森の伝統文化が新たな門出を祝います。