この店で取り扱っている、沖縄を除く全国のコメおよそ40銘柄が平均して5キロあたり700円から800円値上がりしたといいます。


半年足らずの間での急激な価格高騰に、購入する人はコメのランクを下げたり買う量を減らしたりしているということです。
政府の備蓄米放出によって、コメの値下がりにつながるかは難しいとみています。

(佐々木米穀店 佐々木尚人専務)
「大きく下がるのはもしかしたら難しいところもあるのかなという気はしています。逆に備蓄米が放出されることで、端境期における去年のようなコメ不足、米騒動が少しでも軽減されれば」

2025年生産されるコメの出来や価格についても注目しています。
一方、14日行われた定例会見で達増知事は、政府の備蓄米放出について次のように語りました。

(達増拓也 岩手県知事)
「コメを隠して値段をつり上げようとしている人たちがより変なことをしない限り、かつ買う側、直接消費者に接している小売りのところが妙に不安に駆り立てられて買い占め的なことをしなければうまくいくと思います」

また、売り渡しの対象となるJA全農いわての杉村靖米穀部長は、「詳細を把握した上で対応を考えていく」と話していて、備蓄米の放出が値下げにつながるか動向を注視しています。