コメの価格高騰を受けて、農林水産省は政府の備蓄米を21万トン放出すると発表しました。早ければ来月下旬にも店頭に並ぶ見込みで、コメの高値解消につながるのか岩手県内の反応を取材しました。

(江藤拓農林水産大臣)
「流通が滞っているこの状況を何としても改善したいという強い決意の数字だ」
農林水産省は14日、政府の備蓄米全体の2割に当たる21万トンを市場へ売りに出す=放出を行うと発表しました。

2024年の秋から続くコメの価格高騰を背景に流通の安定を図るのが目的で、不作や災害の緊急時と異なる放出は今回が初めてとなります。
まず15万トンを放出し、その後は市場の状況を見て追加する考えです。

入札を経てJAなどの集荷業者に売り渡され、早ければ3月の下旬にもスーパーなどの店頭に備蓄米が並ぶ見通しだということです。
こちらは盛岡市上田の2024年に創業50年を迎えた佐々木米穀店です。

専務の佐々木尚人さんはコメの値上がりの動向を次のように説明します。

(佐々木米穀店 佐々木尚人専務)
「去年の新米時期、9月から10月に第1段階として上がりました。そこが大きな値上がりで今年の2月から卸会社から値上げしますよという提示を受けてさらに10%ぐらい価格が上昇しております」