足し算の幸せから引き算の幸せへ

物を持つことが幸福で豊かになることだと考えられていた高度成長期。

娯楽や誇りがブランド品だったバブル経済時代。

家電、家、車、服、時計、バッグ、靴。それらを得ることが働く原動力になっていた昭和・平成時代。

令和の「物がないことが豊か」のミニマリスト精神は消費活動に影を差さないのか。

澁谷は「スマホが消費スタイルを変えた」と分析する。

スマホ一台が様々なモノの機能を果たし、人の欲求を満たしている。

「令和の欲求」の形はスマートフォンと共に変容していくのであろうか。

澁谷は仕事の打合せにも手ぶらで来る。ポケットにスマホだけを入れて。

彼の信条は「手ぶらで生きる」。

「金銭・時間・空間・管理・執着」の5つの概念を無くす、頭の中で考えないで済む状態が「手ぶら」を意味するのだと澁谷は言う。

「ミニマリストしぶ」の夢は「人類を身軽に」、その一点だ。

RKB毎日放送 アナウンサー 下田文代