タイ当局は13日、国際犯罪組織の拠点があるミャンマーの国境地帯に日本人の高校生を連れ去り、特殊詐欺に加担させたとみられる日本人の男を拘束しました。

タイの首都・バンコクにある空港で13日、現地当局に身柄を拘束されたのは、日本人の29歳の男です。

当局関係者によりますと、男は、中国系などの犯罪組織が特殊詐欺拠点を置いているミャンマー東部の国境地帯に日本人の17歳の高校生を連れ去った疑いがあるということです。

被害者の高校生は、特殊詐欺に加担するよう強要されていたとみられていますが、先月中旬に助け出され、すでに日本に帰国したということです。

ミャンマー国境の犯罪拠点をめぐっては、世界各地から集められた外国人が詐欺の実行役として働くよう強制される人身売買の被害が問題視されていて、タイの市民団体などは、複数の日本人が監禁されている可能性を指摘しています。