「お願いだから教えてください…」被害者の母が法廷で流した涙

2月6日に開かれた公判では、被害者の実母が法廷に立ちました。
証言台はパーテーションで仕切られていて、表情などを確認することはできませんでしたが、必死に涙をこらえる様子がマイク越しに伝わってきました。
母は、この日は娘の24回目の命日であるとした上で、
「なぜ娘が殺されなければならなかったのか…なぜ娘なのか…最後に娘はなんて言っていたのか…お願いだからなにか教えてください」
「生きていたら娘は59歳です。私たちに娘を返してください」
などと声を震わせながら訴えていました。
最後に
「子どもを守るためによくがんばったね…怖かったね…辛かったね…痛かったね…無念だったね…」
と語りかけ、約30分の意見陳述を終えました。
そして、検察側による論告と、弁護側による最終弁論。
これまでの裁判を踏まえ、検察側は「遺留品に付着していた血痕は竹森被告の血液である」と指摘。
「極めて悪質な上に20年間出頭せず、反省の態度も無い」として、事件当時における殺人罪の有期刑の上限である懲役15年を求刑しました。
一方、弁護側は、「竹森被告の血液であると断言するのには疑問が残る」として無罪を主張しました。