国道沿いにかかしが立ち並ぶ秋の風物詩「かかしロード280」。有名人をモチーフにした「巨大かかし」などでも親しまれてきましたが、物価高騰などを理由に4月の展示で終了することがわかりました。
陸上の福士加代子さんに、サッカーの柴崎岳選手、タレント王林さん。その年を象徴する“シンボルかかし”でも人気を集めた「かかしロード280」が、その歴史に幕を下ろすことになりました。
2007年の第1回から実行委員長を勤める永井幸男さんは13日、イベントの協賛者などに活動を終える文書を用意していました。
かかしロード280 永井幸男 実行委員長
「いままで大変お世話になった方に、今年かかしをやれないということで説明する文書を渡している」
かかしロードは、青森市油川から外ヶ浜町三厩までの国道沿いに「かかし」を設置するイベントで、道路沿いの学校や企業などの協力もあり、毎年9月には400体ほどのかかしで通行人を楽しませてきました。
かかしロード280 永井幸男 実行委員長
「我々スタッフが高齢化し、平均70歳くらいになっている。400体の杭打ちは大変。やはり若い人でなければできない作業」
また、実行委員会が提供するかかしの木材が値上がりしたことなどで、運営費は2024年には約160万円まで膨れ上がりました。今後、協賛金と助成金ではまかなえなくなる可能性が出てきました。
かかしロード280 永井幸男 実行委員長
「いままでもギリギリでやっていた。(継続は)難しいのかなと。やっぱり引き際をいつかは決めなきゃいけない」
実行委員会では4月20日に青森市で開催される「あおもり桜マラソン」で、コース上に120体のかかしを設置して最後まで沿道に来る人たちを楽しませます。