国会では新年度予算案をめぐって、いよいよ山場を迎えています。政府与党側は予算案の修正もにらんで、野党との協議を本格化させています。

与党幹部が立憲幹部と会食

12日夜、東京都内の中華料理店に顔を揃えた自民・公明の与党、そして野党第1党の立憲民主党の政策責任者たち。

立憲民主党 重徳和彦 政調会長
「(Q.有意義な意見交換はできたか)まあこれから先、しっかり国を支えて頑張りましょうと」

現在、国会で審議されている予算案の扱いなどについて協議したものとみられます。

その立憲民主党、13日の予算委員会で独自の修正案を示す考えを明らかにしました。

立憲民主党 重徳和彦 政調会長
「立憲民主党はあすにも令和7年度当初予算への修正案をお示しをし、与党との修正協議に入る予定でございます」

与党側は予算案の年度内成立に向けて、野党との協議を加速化させています。

政府・与党 維新に譲歩案

高校授業料の無償化をめぐり、日本維新の会には、今年4月からの所得制限撤廃に加えて、私立についても来年4月以降、39万6000円以上を目指して支援を拡充していく案を提示。これに前原共同代表は…

日本維新の会 前原誠司 共同代表
「現状の与党からのご提案では、(予算案に)到底賛成できるものではないというふうに私自身は思っております」

12日は林官房長官と与党に太いパイプを持つ遠藤前国対委員長が会談し“総力戦”の様相となっていますが、維新側は今のところ、受け入れる気配を見せてはいません。

維新ベテラン議員
「こんなんじゃ全然のめない。実現するという担保をとらないと騙されてしまう」

一方、「103万円の壁」引き上げをめぐる国民民主党との協議は暗礁に乗り上げたままとなっています。

国民民主党 古川元久 代表代行
「3党協議、安易に妥協するつもりはありません」

11日の党大会でも「178万円」までの引き上げを主張する国民民主。近く実務者協議を再開し、落としどころの探りあいが繰り広げられそうです。

こうした中、石破総理は13日、自民党の小野寺政調会長に野党の提案に耳を傾け、合意に向けて努力するよう指示しました。

自民党 小野寺五典 政調会長
「最終的にやはり、いい意見を私ども伺いながら良い政策にしていきたい。私どもとしては来週が一つの大きな山場かなと思う」

来週に向けて与野党の攻防はいっそう激しくなりそうです。