新年度予算案めぐり山場 野党との協議が本格化

井上貴博キャスター:
星さん今、与野党間での一番の溝はどこなのでしょうか?
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
103万円の壁を123万円にするというところ。それより上げる、150万までという話もあるんですが、国民民主の方は自分たちの支持者に約束したことや、ネットの反響もあって降りるに降りられない。妥協しにくくなって、引っ込みがつかない状況になっています。

あとは教育費の方はどういう枠組みでやるのかです。公立も私立もやるのか、給食費も全部やるのかというのを、どう区切っていくかです。
少数与党だったのは30年前なので、今の政治家のほとんどの人も、メディアの記者たちも分からない。なので少数与党の厳しさはあんまりみんな実感がない。
実はこれ、予算が否決されたらその政権は終わりなんです。だから、仮に野党が全部否決してしまったら、石破政権はそれで終わってしまう。
そういう点では、まだいまひとつ危機感は薄い状況です。
井上キャスター:
その点、与党は結構強気な気がします。
星さん:
「どうにかなるだろう」ということなのでしょうが、国民民主が反対して維新も駄目、もちろん立憲も駄目となると、かなり厳しい状況になってきます。
なのでそろそろ真面目に対応しないと「大変なことになるぞ」という感じが少しずつ出てきましたね。
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<プロフィール>
星 浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年