『しまむら』以外にも、洋服のお店がたくさんあることにびっくりした。
お金がかかる遊びは「用事がある」と断ったけど、本当は用事なんてなかった。

「経済的に困っている子どもたちの存在を知って欲しい」と取材を受けてくれたえりさん

関東地方に住むえりさん(仮名・19歳)は両親が離婚し、お母さんと2人暮らし。
お母さんは、えりさんが1歳の頃からパートで働いている。

「うちはお金があんまりないんだな」

えりさんは成長するにつれ、友達との違いに気づくようになった。

おもちゃを買ってもらう、タピオカを飲みに行く、予備校に通う…友達が経験しているいろんなことができない。

でも、お母さんとディズニーランドへ行った体験が、えりさんの夢につながった。

「学びたい。大学に進学したい」

支えてくれたのは、お母さんと、友達と、先生と、「他人」の大人たちだった。

国の調査で、現在日本では9人に1人の子どもが貧困状態であることがわかっている。

アメリカの非営利団体とアーティストが作ったイラストを元に作成