▼張慶哲医師 「百日咳は1人の患者が15人から20人くらいにうつすと言われている」「感染力が強い病気の代表である麻疹に匹敵するくらいの感染力の強さ」
感染力が非常に強いだけでなく、乳幼児が感染すると重症化し最悪の場合死に至ることもある。
大人は感染しても軽症の場合が多いが、感染したことに気づかず、家庭内で感染を広げてしまうケースが多いのだという。
張医師は今後もしばらく流行は続くとみて、予防接種のほか、咳が長引く場合は早めに医療機関を受診してほしいと呼びかけている。
▼張慶哲医師 「4~5日経っても咳が治まらない、ひどくなっていくのであれば普通の風邪ではない可能性が出てくる。医者と相談して必要であれば百日咳の検査を」
張医師によると、乳児が百日咳と診断されても基本的には自宅療養となり、入院の必要はない。ただ、咳による嘔吐が複数回みられたり、唇や皮膚が紫色になるチアノーゼの症状が出たりした場合は重症化のリスクがあるため、医療機関を受診してほしいという。
子どもたちを守るためにも、咳の症状がある周囲の人がマスクを着用したり、新生児や乳児との接触を避けたりするなど、一人ひとりの “感染を広げない努力” が重要だ。