乳幼児が感染すると重症化し死に至ることもある「百日咳」が、沖縄県内で過去最多を上回るペースで流行し、県が注意を呼びかけている。感染急拡大の背景と注意すべき点を小児の感染症専門医に聞いた。
百日咳は風邪症状から始まり、咳が長期間続く。その後「ヒュー」と笛を吹く音のような発作がみられるのも特徴だ。
県内では今年、2月2日までに確認された百日咳の感染者数は62人。過去最多の85人となった去年を大きく上回る勢いとなっている。
▼県立南部医療センター・こども医療センター 張慶哲医師 「去年とは比べ物にならないほど発生者数が出ている。この勢いはしばらく収まりそうにない」
県立南部医療センター・こども医療センターでは、去年11月からこれまでに7人が百日咳で入院し、そのうち4人が重症化して集中治療室での治療が必要になった。
