「酸欠になっていることがわかってきている」新たな治療法を模索

 いまだに確立された治療法はないコロナ後遺症。これまでは上咽頭擦過療法という鼻腔の奥にある上咽頭に薬液を付けた綿棒などを擦りつけ炎症を抑える治療が中心となってきた。

 平畑院長はこれに加えて新たな治療法を模索している。

 (ヒラハタクリニック 平畑光一院長)
 「空気を吸ったときに酸素をどれだけ取り込めるかっていうところが、効率が落ちてしまっている。どうも酸欠になっているらしいということがわかってきています」
 平畑院長が研究しているのは『呼吸器リハビリ』だ。

 【ヒラハタクリニックのYouTubeより】
 「この状態でまず背中に呼吸が入ることを感じていただいたり」
 足を台の上に乗せるとお腹の筋肉が緩み、息を深く吸うことができる。こうしたストレッチで症状回復に繋がったケースがあるという。

 (ヒラハタクリニック 平畑光一院長)
 「呼吸に使う筋肉とかを伸ばしていったりとかですね、深く(酸素を)吸えるようにしていくということをしていきます。“準寝たきり状態”から、ある程度生活できる状態にまでいったという方が、大体7割5分ぐらいになっています」

 後遺症の治療は試行錯誤が続いているが未だ確立されていない。きょうも多くの患者が終わりの見えないトンネルの中で苦しみ、戦っている。