埼玉県八潮市の道路陥没事故を受けて、インフラの在り方が再び注目される中、下水道のみならず、トンネルや橋など「インフラの老朽化」が懸念されています。
1か所の破損で被害拡大 東京の場合は200万人規模の可能性
下水道管網はほかの地域でも同じような構造になっていて、いくつもの自治体にまたがっています。
例えば東京23区の下水処理は10か所に区分けされています。

23区の東側の区分で今回と同様に、下水処理場に近い所で下水道の破損が起きた場合、世田谷区・目黒区・品川区・太田区の大部分が含まれ、200万人規模に影響が及ぶ可能性があるといいます。
点検急務も...長すぎる下水道管 迫る耐用年数

改めて下水設備の点検や改修の重要性が浮き彫りになりましたが、いまや日本全国に張り巡らされた下水道管の総延長は約49万キロと、地球12周分の長さに達しています。
耐用年数は約50年とされていますが、高度経済成長期に敷設されたものも多いため、すでに50年が経過しながら、改修できていない下水道管が8%もあり、2040年には34%にもなります。














