インフラの老朽化 トンネルや橋も課題

こうしたインフラの老朽化は、下水道に限った話ではありません。2040年には、トンネルは52%、橋は75%が耐用年数を超えます。
東洋大学大学院・根本祐二教授は「試算では、こうしたインフラを更新時期に全て改修するには毎年6.6兆円必要で、全ての維持を続けるのは不可能」と指摘します。
対策として「省インフラ」を提唱しています。最大限コストを削減しながら、公共サービスの質を出来るだけ維持しようという考え方です。
下水道管、どう「省インフラ」する?
生活に欠かすことの出来ない下水道は、どのように「省インフラ」すればよいのでしょうか。

人口が集中している地域には将来的にも下水道が必要ですが、人口の少ない地域では、下水道ではなく、それぞれの家などにトイレの水やその他の生活排水を処理する「合併処理浄化槽」を設置し、自然放流するように転換するのが一つの選択肢だといいます。

そうすることで、こうした(人口の少ない)地域まで長く張り巡らされていた下水道管網の維持・更新をなくすことができ、格段にコストを抑えることができるというのです。














