日本、アメリカ、フィリピン、オーストラリアの4か国は、南シナ海で共同訓練を実施しました。海洋進出を強める中国を念頭に置いたものとみられ、アメリカでトランプ政権が発足してから初めての訓練となります。

フィリピン軍は南シナ海の排他的経済水域内で、日本、アメリカ、オーストラリアとともに「海上協同活動」と呼ばれる共同訓練を5日に行ったと発表しました。

アメリカ海軍のミサイル駆逐艦や、海上自衛隊の護衛艦「あきづき」が派遣され、対潜水艦の演習などを通じて相互運用性を高めたとしています。

南シナ海の領有権をめぐり、フィリピンと対立する中国を念頭に各国の連携を強化する狙いがあるとみられ、アメリカのトランプ政権発足後、初めての実施となりました。

フィリピン近海では先月以降、“モンスター船”と呼ばれる中国海警局の最大級の船が頻繁に航行していて、フィリピンは警戒を強めています。