良いことづくめの、酒かす!
おすすめの食べ方を、宮坂醸造の女将・宮坂公美(みやさか・くみ)さんに教えてもらいました。
宮坂醸造 宮坂公美さん:
「だしをとったところに、鮭もいい切り身ではなくて、カマとかそういうところのほうが味が出るのでそれを入れて、大根と人参と、もうそれだけです」
作ってくれたのは、酒かす料理の代表格「かす汁」です。
宮坂さん:
「(ちぎって)このまま入れちゃいます」
溶けるものですか?
「溶けます、十分このまま。やはり子どもがいたり、あまりアルコールが苦手という方の場合は、こうやって先に入れてしばらく煮立ててしまうと、アルコール分が飛んでしまうので問題ないです」
4人前で板がす1枚=100グラムほどが目安で、火を止める直前に入れれば、より酒かすの香りが感じられ、からだも温まるといいます。
宮坂さん:
「セリとか野沢菜とか、大根やニンジンがない場合は、野沢菜だけでもおいしいかす汁できますし、最後に桜エビとか、じゃことか入れていただくと、本当におかずになります」

味噌で味を整えたら、完成!
豚肉や、油揚げでも相性がよく、暑い時期にはナスなどの夏野菜を入れて冷やして食べるのもおすすめです。
他にも、こんな食べ方も!
「板がす」を食べやすい大きさに切ったら、そのまま熱したフライパンかトースターへ。
宮坂醸造 宮坂公美さん:
「寒いときに家に帰ると、祖母が作ってくれたっていう味かな」
両面をあぶるように焼いたら…

砂糖醤油をかけていただきます!
宮坂醸造では「板がす」だけでも年間18トンほどを出荷しています。
酒蔵ごとにお酒の味は違うが、酒かすも違う?
宮坂醸造 宮坂公美さん:
「全然違いますよ、ですからいろいろな酒蔵の酒かすを食べ比べてみるのも楽しいと思う」
さらに、酒かすの風味を楽しめる饅頭やスナック、酒かすから蒸留する「粕とり焼酎」などにも使われています。