東海大大阪仰星「『基本的な部分をしっかりやる』に、こだわっていきたい」
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続くBブロック決勝は、1月7日に終了した第104回全国高校ラグビーフットボール大会の決勝戦で敗れた後に新チームのスタートを切った東海大大阪仰星が、名門・大阪朝鮮中高級学校と対戦しました。「花園の決勝戦で自分たちに何が足りないか、(優勝した)桐蔭学園さんに教えていただいた。何よりも基本プレーの大切さを身に染みて感じることができたのが大きかった」と湯浅大智監督が語った東海大大阪仰星。試合開始から、新チームになってから数週間とは思えない精度の高いプレーで大阪朝高を突き放します。仰星らしいテンポのいいパス回しでミスなくボールをつないでいくと、グラウンドを広く使った攻撃で次々とトライを重ねていきます。前半だけで3トライを奪って24対0とリード。後半に入っても、一人一人が確実なプレーで積み重ねてリードをひろげていきます。
一方、試合登録メンバーは15人ぎりぎりという状況の中でも準決勝を勝ち抜いて見事に決勝戦に駒を進めてきた大阪朝高。大きくリードを許しても激しい闘志と伝統の突き刺さるタックルで仰星に食い下がります。後半、フレッシュな選手を次々と投入して得点を積み重ねてく仰星に対しても、あきらめずに最後まで食い下がります。そして、試合終了間際のロスタイムに突入した後半32分、FW陣が奮闘して仰星陣内深くまで攻め込むと、素早く展開して最後はCTBパク テア選手がトライ。仰星相手に意地の1トライを奪いました。
試合はこのままノーサイド。大阪朝鮮中高級学校の気迫あふれる戦いぶりに受けに回ることなく、常に基本プレーを徹底して高い意識で練習を積み重ねてきた選手たちが躍動した東海大大阪仰星が53対7で勝利し、近畿大会出場を決めました。この試合のゲームリーダーを務めた東佑太選手が「細かい部分、基本を徹底しようと試合中は意識して声をかけてきた。今年1年、桐蔭学園さんとの戦いで感じた『基本的な部分をしっかりやる』ということにこだわってやっていきたい」と語った東海大大阪仰星。王座奪回に向けて、まずは好スタートを切りました。














