妖怪が会場を飛び出して島を練り歩く

海上交通の拠点で、各地の昔話が集まったとされる小豆島です。

妖怪をテーマにした地域おこしは、2013年から続けられています。

造形作品コンテストに始まり、今では作品を集めた妖怪美術館が島内に4ヶ所。

「妖怪の島」として認知されつつあります。

「妖怪コレクション開幕」

万博メインイベントのひとつ妖怪ファッションショーでは、妖しく化けた約20人がステージをジャック。

羨望の眼差しを向ける妖怪もいます。

ファッションショーの熱気そのままに妖怪たちが会場を飛び出しました。島民を巻き込みながら練り歩きます。豆まきを警戒して行われた「小豆島百鬼夜行」です。

おなじみの観光名所、エンジェルロードも妖怪一色に。同じ趣味を持つ参加者たちの交流も生まれていました。

(参加した人)
「京都府福知山市大江町からきました、すごく楽しいイベントで、さまざまな妖怪の人と交流ができてうれしいです」

「定期的に万博を開催すれば、だんだんと認知度が上がると思うので、どんどんやってほしい」

「最高に楽しいです。観光の一環でも来られるし、いいと思います」

この日、予想を上回る約3500人の妖怪ファンでにぎわい、初めての「妖怪万博」は大成功でした。

(妖怪プロジェクト実行委員会 佐藤秀司実行委員長)
「オリーブやしょうゆ、そうめんなどいい特産品がある小豆島ですが、そのなかのひとつとして、妖怪の島というイメージがあってもおもしろいのではないかと、このイベントは1回だけでなく、継続して次につなげていきたいので、世界からたくさんの人が来てくれるようなきっかけになったらいいなと」

本家の万博に引けをとらない、世界から注目されるイベントを目指して。小豆島が「妖怪の聖地」と呼ばれる日は近いのかもしれません。