まもなく開催される大阪・関西万博にあわせて、香川県の小豆島で今月(2月)2日、「ある万博」が開かれました。節分に追い払われた者たちを集めた「妖怪万博」。島を盛り上げようという初めての試みです。

空き家などに出没する青坊主?

群れをなしてさまよう妖怪たち。

朝霧が立ち込める、節分の日の小豆島です。

女性に化けた「九尾(きゅうび)の狐」に、

「河童」や「天狗」などなど…あらゆる妖怪が集結した「万博」です。

(小寺健太記者)
「この妖怪わかりますか?空き家などに出没すると言われる青坊主です。妖怪ファンやその文化が好きな人が集まっています」

雑貨やアート作品の販売など、100近い「パビリオン」が設けられ、会場は節分で追い払われた妖怪や鬼たちのリゾートに。

小豆島と同じく、妖怪を観光資源に街おこしに取り組む地域や企業、作家らが全国から出展しました。初めての試みに、島の住民は新しい刺激になると期待しています。

(島民)
「思いのほか人が多くてびっくりしました、全国から来ていて、こういったカルチャーがあるんだなと、島民としても改めて知りました」

「こういった機会をつくってもらうことで、子どもたちの経験のひとつになれば」

企画したのは、地元企業らでつくる実行委員会です。委員長の佐藤さん自らステージを盛り上げます。

(妖怪プロジェクト実行委員会 佐藤秀司実行委員長)
「全国的にも妖怪を扱うイベントの中では最大級の規模になったと思います。観光閑散期対策というきっかけもありますが、全国津々浦々から妖怪好きの人や、妖怪の取り組みをしている人がたくさん来ているので、とにかく盛り上がってもらいたい」

出展ブースを覗いてみると…河童が人の尻から好んで抜くとされる「尻子玉(しりこだま)」は300円。

岡山にもいると言われる「件(くだん)」を、独自の解釈でデザインした人形など、個性豊かなものばかり。店を出した人にとっても、小豆島とつながるきっかけになったようです。

Q小豆島にきたことは?
(出店者)
「はじめてです。こういった機会がないとなかなか来るチャンスがないので、喜んで参加しました」

「妖怪は各地域をつなぐ存在だと思っています。すごい盛り上がりで小豆島最高だと思います」