アメリカのトランプ大統領がパレスチナ自治区ガザをアメリカが「所有する」などと述べたことについて、イスラム組織ハマスは非難する声明を発表し、発言撤回を求めました。

トランプ大統領がおこなった、ガザの住民を移住させ「アメリカがガザを所有する」などとの発言について、ハマスは5日、声明で「パレスチナの人々の大義に敵対するものだ」と非難。こうした発言は「地域の安定に寄与せず、火に油を注ぐことになる」として、発言の撤回を求めました。

また、トランプ氏からガザ住民受け入れを求められているヨルダンのアブドラ国王は、「パレスチナ人を追放するいかなる試みも拒否する」と表明したということです。

反発の声はヨーロッパからもあがっていて、フランス政府は「住民の強制移住に全面的に反対する」としたほか、ドイツの外相はパレスチナ国家樹立による二国家共存が唯一の解決策だとしています。