アサリやハマグリなどの二枚貝を使って制作した手作りの雛人形を集めた展示会が盛岡で行われています。

盛岡市の志波城古代公園で行われているこの展示会は、花巻市生まれの西村須美子さんと、娘の戸田菜穂子さんが製作した「貝雛」と呼ばれる、貝を使った雛人形を集めて行われるもので、会場には22セット、300体以上の貝雛が並びます。

平安時代の頃から、二枚貝は「女の子」を意味し、ほかの貝とは合わないことから、「女性の美徳や幸せにつながると考えられていました。
西村須美子さんはこの貝に華やかな衣装をまとわせ、観る人が幸福感を感じるようなひな人形を創作しました。それがこの貝雛です。

どの人形も、華やかさと可愛らしさにあふれ、見る人を温かい気持ちにさせてくれます。
志波城古代公園学芸研究員の玉川英喜さんは「手作りの温かみある作風の中に感じられる、いにしえのひなまつりの雰囲気を味わってほしいです」と話していました。

この作品展は3月9日まで盛岡市の志波城古代公園で開かれています。